磁場とかいろいろ
今年の11月・12月は考えることがたくさんあって、頭の中がカオスで、文字にするのが遅くなった。
書くことで、思考をアウトプットすることで、整理したい。
書いて、なんか違えば、後日また書けば良い。
そんなわけで、まずは、12月に行った内沼さんの『本の逆襲』刊行記念トークショーで感じたことでも。
自分の中でのキーワードは3つ。
磁場
B&Bについて、内沼さんは「磁場」を作っているという。
「人」がいて、「場」があって、「コンテンツ」があって、初めて磁場ができる。
ただ、1人では磁場ってできない。
人×人で、初めて磁場ができる。
B&Bには、内沼さんやスタッフという熱量の高い人々がいて、そこに引き寄せられた人々が交わって、「磁場」と呼ばれるほどのものができている。
トークショーの合間に楽しく話しまくる聴衆を見て、この人達も磁場を創る一員なんだと感じた。
人の熱気を、見た。
看板メニュー
B&Bは、ビール売って家具売ってイベントもする。
先日AERAに載っていた、世界の庭園デザイナー石原和幸さんのお店「flower&cafe風花」を思い出した。
カフェであり花屋でありBARであり熱帯魚のお店。
ビールとコーヒー、本と花、家具と熱帯魚、イベントとコミュニティ。
そして人がたくさん。
なんか共通点があるなぁ、この2店。
看板メニューのために、看板メニューでないものを全力でやる。
おもしろくてメディアに取り上げられる。
人が来る。
看板メニューの良さに気づいた人が熱烈なファンになる。
ステキ。
カフェのちからと看板メニューがもたらすものを見た。
本の逆襲トークショーで「内沼さんのような業界の人とも一般の人とも話せるバイリンガルってなかなかいない」って話が出た。
そうそう、そうなの。
本が好きだけど、本の業界・出版業界に全く詳しくなく、専門用語・業界用語は全くわからない私。
でもそういう共通言語の無さは一切感じなかった。
内沼さんの翻訳(通訳?)能力が高すぎる。
こういうバイリンガルは、みんな「対象物に愛があって、本気でそのものを応援してて、広げていくことができる人」だ。
尊敬する。
生命保険で言えばライフネットの出口さん、地域活性×モノだと山本聖さん、ファッションだとファクトリエの山田敏夫さん。あとITだとLiverty家入さん。
そう思ってる。
なんだかスッキリしたわけではないけれど、たくさんの気づきを得たイベントだった。
本の可能性だけではなく、様々な可能性に気づけたイベントだった。
最後にすごく気に入ったお話を一つ。
内沼さんが教えて下さった、鳥取の定有堂書店の店主のお考え(書籍にも収録あり)。
“書店”を構えることだけが“本屋”ではないのだと。
“本屋”は空間ではなく、人であり媒介者のこと、書店を構えていなくても、本屋である“あり方”が可能であるのだと。
本に関するまとめを作り広めようとしている私も、こどもに本を読み聞かせている私も、本屋さんと呼んでもらえるだろうか。
本屋さんに、なりたい。