つなぎ手

昨日に引き続き、今日も書く書く。

 

先日、マザーハウスカレッジ第4回に参加してきました。
http://www.mother-house.jp/news/2013/12/12184.php

テーマ:日本の地域活性化にモノづくりは貢献できるのか?
ゲスト:山本聖さん

-----------マザーハウスHPより抜粋----------

<ゲストスピーカー>
山本 聖氏(中小企業基盤整備機構 全国事務局マネージャー)
小田急百貨店商品統括部マーチャンダイザー
小田急百貨店時代の2008年より(独)中小企業基盤整備機構の本部プロジェクトマネージャーを務め、全国の中小企業の支援活動を推進。現在は、小田急百貨店を退職し、日本各地を飛び回って、地域活性化に取り組む。
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またすごいつなぐ人に出逢ってしまった。
もうテンション上がりっぱなし。おもしろかった。

内容は詳しくは書けませんが、感じたことでも。

 

山本さんは、こんな方なのかなぁ、と。

・百貨店出身で「企画」「流通」「販売」を熟知されている。
・「ブランド」「ストーリー」のもととなる素材を見つける能力が高い。
・自身に人を惹きつける「磁力」があるから人脈もある。
・時代の流れを読んでいる。

対「使い手」側から見ると、流行りの言葉でいうと「キュレーター」という印象。
業界に精通していて、モノづくりを愛していて、業界のことを一般人に通訳できて、「なぜ今それをやるのか」を説明できて、未来を見せてくれる、そんな人と思った。

 

モノづくりの現場や地方に行かれていて、本当は大変なところもたくさん見られていてるハズ。
実際、その日はすごくお疲れだった様子が伝わってきた。
でもそれらについて話し始めるとアツくなる。どうにかしたいと思われている。
愛に溢れてて、なんだかぐっときてしまった。

 

それから、百貨店で売り場の良い場所を「フェア・トレード」用に獲得したお話。
会社が「一番いい場所は数字を稼げる商品を」「リスクを考えろ」と言ったのに対し、山本さんは「ここじゃないと光らない」と押し通したとか。

 

ブランド名だけで売れる商品を売るのではなく。
当時まだ世間の認知度が低かった「フェア・トレード」という原石を見つける。
社会性はあっても値段が高かったりなんだか身近ではない「フェア・トレード」をピカピカにして魅せる。
そうやってこれからの時代に必要な価値観を百貨店のお客様に提示する。

これってキュレーターの仕事やん。

すでに有名な画家の絵を持ってきて、「●●がついに日本でも公開!」というだけの既存のモノの力だけで売っている美術展が多い昨今、山本さんのほうがよっぽどキュレーターじゃないか。
この方を追いかけると、未来が見えてくるんじゃないかと、わくわくしたー。

 

短い時間だったから、対つくり手への接し方はあまりわからなかったけど、つくり手側に対してはお医者さんのような役割をされているようだ。

「“イイモノ”を作った!、でも市場から求められていない…ということが多い」「企画・流通・販売のどこかがうまくいってないのであれば、そこを直さないといけない」とおっしゃってた。

ふむふむ。

 

山本さんは「つくり手」と「買い手」をつなげる「つなぎ手」になりたい、とおっしゃってたけど、、、
「つくり手」と「買い手」をつなげるということは、両方と接点を持つということ、当たり前だけど。
両方を見つめて、両方に語りかけていかなければいけないんだということ。
大変で、すごくやりがいのある、素晴らしいお仕事だと思った。

こういう方々がいらっしゃるから、私はステキなモノと出逢えるんだなぁ。