着火

やる気も実力もある後輩がいる。
頭がいいし仕事もできて、そこが先に見えてしまうから、優しさが後ろに回ってしまうというか、見えづらい。でも本当はすごく深い優しさがあるなーっていつも感じてる。

 

そんな後輩だけど、
一番すごいところは、自分で「着火」できるところではないかと思う。

 

とにかく「やる気」がすごい。
「やる」と決めてから終わらせるまでの熱の持続がすごい。
皆がやりたくない仕事がアサインされた時や上司の反対にあった時にも、自分の気持ちに火をつけて、完遂まで突き進んでいる。

 

仕事も、「やる気はあります!何でも言ってください!」「何かやりたいです!何やればいいですか?」ではなく、自分で問題見つけて自分でガシガシ進めていってる。
けっこう「何でも言ってください!」って言いつつ待っているタイプって多いから、実際動いていけるってすごいなぁと。

 

1人でがーーーっとやってるんだけど、一生懸命やってるから、つい巻き込まれてもいいやって気になるんだよなぁ。

 

あたたかいところには、人が集まる。

 

 

 

私は着火が苦手。

小さい頃から「できないよ」って言うと「やればできるから大丈夫」って言われてきた。
小6の頃だったかな、一度 「“やればできる”は“できない”の同義語だよ!“やれば”でしょ、私はその“やる”ができないの!」って言い返したことがある。
(ヤなこどもだな…) 

 

昔から自分でやる気を出せないこどもだったのだ。

 

好きなことをやる、ってこともなかった。
部活も仕事もなんとなく興味あるものを選んで、なかなかできないから一生懸命やるしかなくて、気づいたら大好きになってたってことが多い。

 

そんな自分は好きではなかったから、昔の自分が後輩に出会ってたら、うらやましくてたまらないと思う。
自分のダメさに気づいて、傷ついて、憧れながらも嫉妬してたかも。笑

 

 

今なら、「そこがステキだね!」って言える。
きっと自分では気づいていない良さを伝えてあげられる。

 

そんな自分になれていて良かったな。 

 

 

まぁでも自分で「着火」できる人間になりたい、という願望は消えないけれど。
少しずつ。

 

そういえばCAMPFIREのプロジェクトが始まる時の「着火!」も好きです。